あたらしい ふくの おひろめの ひ。 きかざった つもりの おうさまは、 しずしずと こうしんを はじめました。 ところが・・・ 「わあい。 おうさまは はだかだ」 ひとりの こどもが さけびました。 「しいっ、 めったな ことを いう ものじゃ ない」 「だって、 はだかなんだもん」 まちの ひとびとは はっと きづきました。 みえなくて あたりまえ。 おうさまは はだかなんだ。 「おうさまは はだかだ」 「はだかだよ」 ざわざわ。 ざわざわ。