陰陽曼陀羅図  2002年

各モチーフの名称
1 四天王増長天 奈良 東大寺戒壇堂 11 邪鬼 奈良 東大寺 戒壇堂
2 四天王持国天 奈良 東大寺戒壇堂 12 鬼 奈良 東大寺 戒壇堂
3 四天王広目天 奈良 東大寺戒壇堂 13 邪鬼 奈良 東大寺 戒壇堂
4 四天王多聞天 奈良 東大寺戒壇堂 14 法輪
5 金剛力士立像阿形 奈良 東大寺南大門 15 八卦
6 金剛力士立像吽形 奈良 東大寺南大門 16 梵字
7 雲中供養菩薩 京都 平等院鳳凰堂 17 巴紋
8 雲中供養菩薩 京都 平等院鳳凰堂 18 陰陽
9 雲中供養菩薩 京都 平等院鳳凰堂  
10 舎利容器  

「立体ヒャクテンマン展7th」出品用のオリジナル作品。
「そうだ。京都いこう。」と思った訳ではないのですが01年にひさしぶりに奈良・京都を訪れ、
その時の印象を作品化したものです。
仏像というと大抵「奈良の大仏」の様な形をイメージしますがホントは実にバリエーション豊かなんですよね。
特に飛鳥・奈良時代の仏像はそれぞれの個性がよく現われていて、イイ刺激になりました。
私が好き(?)なのは東大寺戒壇堂にある四天王です。
この作品では4隅に配置されている目つきの悪い顔として描いています。
実物をご覧になった方は分かると思いますが、あれ足で邪鬼(正しくは夜叉神)を踏んづけてるでしょ。
最初「鬼たいじ」みたいな事かと解釈していたのですが
本当は仏教に帰依した夜叉神がみずからすすんで四天王に乗ってもらっているのです。
何故か?それは仏教界にもランクがあって如来、菩薩、明王までは
蓮台(大仏さんの座っているアレです)に乗れるのですが四天王クラスだとそれがNGだそうです。
同じ神様なのに可哀想だと感じた夜叉神が・・・と言う事らしいです。
偉いな・・・あいつら。ちなみに各パーツの詳細は上記の通りです。