原子組合の宴会  2001年

サイコロ顔のキャラクターが総動員されたこの作品は
アントニス「射手組合の宴会」(1533年)が元ネタとなっています。
オリジナルはアムステルダムの射手組合の集団肖像画として発注されたものです。
その為中央にいる人物も端にいる人物も同じ緊張感を持って描かれています。
多分各人が手に持ったオブジェにも意味があるのかも知れません。
この絵からおよそ100年後、同じアムステルダムの集団肖像画であるレンブラントの「夜警」とは
モノスゴイ差がありますね。
世間的には後者が傑作とされていますが、
個人的には先方のオーダーを律儀なまでに果たしたであろう前者に好感を持ちます。
私の作品について説明すれば宴会に出された料理が腐っていたのか
それを食べた中央の人物が核反応を起こしています。
他の人々はそれを見て様々なリアクションをしていますがそんな中、後ろの人物の頭から煙りが...。
彼はどうやらすでに一口食べてしまったらしい...といったところです。
他のキャラクターもいろいろ考えてポーズをつけていますのでじっくり(?)ご覧下さい。